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勾留されていた唐津署留置室のトイレのドアを壊したとして、器物損壊の罪に問われた国籍、氏名、年齢などいずれも不詳の男の初公判が30日、佐賀地裁で開かれた。男は冒頭の人定質問に応じず、素性が分からないまま異例の展開を見せた。
男は手錠と腰縄をし、7人の刑務官と共に出廷。暴れたり逃げたりするのを防ぐためか、通常の2〜3倍近い動員となった。
法廷にトルコ語の通訳人がいる中、男は英語で「トルコ人ではないのでトルコ語は少ししか知らない。アラビア語で話す」と発言。杉原崇夫裁判官が氏名を尋ねると、「ノー」とだけ答え、生年月日や国籍、日本の住所、職業に関する質問に応じず、罪状認否についても明確に答えなかった。
検察側は冒頭陳述で、男が「トルコ共和国発行のパスポートで入国している」と指摘した。弁護人は男と意思疎通できておらず証拠の採用、不採用の意見を保留、公判手続きは進まなかった。杉原裁判官は被告に「弁護人としっかり打ち合わせを」と語り掛けた。
起訴状によると、男は9月9日夜、留置室トイレの鉄製ドアを多数回壁に打ち付けて損壊したとしている。唐津市のコンビニで缶詰を盗んだ疑いで9月5日に現行犯逮捕された際は衣類以外に所持品はなく、調べに対しシリア国籍を自称していた。