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韓国メディアが14日一斉に伝えたところによると、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が13日にマレーシアの首都クアラルンプールの空港で殺害された。北朝鮮の工作員に暗殺されたとみられている。ロイター通信によると、マレーシア警察も金正男氏が死亡したと確認した。マレーシア当局から通報を受けた韓国政府が事実関係の確認を急いでいる。
ロイター通信などによると、金正男氏は13日午前、空港のショッピングセンターで体調不良を訴え、病院に運ばれる途中で死亡が確認された。警察当局者は、金正男氏とみられる男性が空港で何者かに後ろから顔をつかまれ、めまいがしたために助けを求めた、と語った。金正男氏はマカオ行きの飛行機に乗る予定だったという。
韓国メディアは、金正男氏が女2人に毒針のようなもので殺害されたと伝えた。女2人はタクシーで逃走し、警察当局が行方を追っている。ロイター通信によると、殺害には毒のようなものを含んだ布が使われたとの情報もあり、警察当局が死因を調べている。
マレーシア警察によると、金正男氏とみられる男性が持っていた旅券(パスポート)には「キム・チョル、1970年6月10日、平壌生まれ」と記されていた。
金正男氏は故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男にあたる。韓国メディアは、金正恩氏が、金正男氏は自らの地位を脅かす可能性があるとして殺害を指示したとの見方を伝えた。女2人は北朝鮮の工作員とみられるという。
正男氏は正日氏の後継者として教育を受けた時期もあるとされるが、2001年5月、ドミニカ共和国の偽造旅券を所持し、日本に不法入国しようとして成田空港で身柄を拘束された。この事件をきっかけに、後継者レースから外れたと伝えられる。
後継者が正恩氏に確定すると、正男氏は日本メディアなどのインタビューで、3代世襲について批判しつつ、正恩氏に協力する考えを示してきた。その後はマカオや東南アジアなどを転々としてきたとされる。