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苫小牧海上保安署は23日、苫小牧港・西港南方沖合約25キロの海面にクジラの死骸が漂流しているのを発見した。死骸は長さ約15メートル、幅約4メートルあり腹部を上にして浮かんでいた。腐敗が進み、周囲に異臭も漂っており、付近を航行する船舶に注意を呼び掛けている。
同海保によると、同日午後0時3分ごろ、付近を航行中の貨物船がクジラの死骸を見つけ第1管区海上保安本部(小樽)に通報。直ちに同海保の巡視艇が現場に向かい午後1時22分ごろクジラを確認した。
死骸は腐敗によるガスの発生でパンパンに膨らんでおり、船でえい航すると爆発の危険性があるため回収を断念。死骸は北方向に漂流する可能性が高く、同署は航行警報などで関係各所に周知するとともに警戒を続ける方針だ。