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ひき逃げ事件の捜査書類に嘘を記載し捜査を怠ったとして、兵庫県警は2日、犯人隠避と虚偽有印公文書作成・同行使の容疑で県警飾磨署交通1課の男性巡査長(30)を書類送検し、停職1カ月の懲戒処分にした。巡査長は「手持ちの事件が多く、捜査をしたくなかった」と容疑を認めている。
書類送検容疑は昨年9月に同県姫路市内で車が歩行者の男性(46)をはねたひき逃げ事件で、逃走車両の車種とナンバーの一部の照会結果が1台しか該当しなかったのに、「43台該当あり」とする嘘の書類を作成して上司に提出したとしている。同年12月、被害男性が自ら逃走車両を発見し、同署に「捜査をしたのか」と苦情を申し立てて発覚。事件は結果的に立件が見送られ、同署は今年4月、車の50代女性に道交法違反(横断歩行者妨害)容疑で反則切符を交付した。
一方、県警の捜査で、巡査長が昨年5〜9月に計8件の交通事故の処理を放置していたことも判明した。