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川崎市幸区の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で昨年11〜12月、入所していた80〜90代の男女3人が相次いでベランダから転落し死亡していた問題で、施設を指導・監督する川崎市は7日、記者会見し、同施設で入所者への虐待や窃盗事件があったと明らかにした。
市によると、今年5月に入居者の家族から訴えがあり監査を実施。男性職員4人が女性入居者(85)に「死ね」などと暴言を吐いたり、ベッドへの移動の際に放り投げるような乱暴な介助をしたりしていたことが分かった。ナースコールを外したり、食事を勝手に食べてしまうこともあり、市が今年8月に改善を求める指導を行っていた。
ほかにも、今年5月に男性職員が女性入所者(78)の現金数万円を盗んだ疑いで逮捕され、懲戒解雇になっていたことも判明した。
さらに、別の男性入所者=当時(83)=が今年3月に入浴中に死亡していたことも分かった。市は「転落死と入浴中の死亡に関連はないと考えている」とした。
市や施設の運営会社によると、昨年11月4日、施設4階に暮らしていた男性=当時(87)=が転落。12月9日に4階の女性=当時(86)、同31日にも6階の女性=当時(96)=がそれぞれ転落死した。市の担当者は「同じような転落が3件も続いていることは不自然」などとし、早ければ週内にも施設を訪問し、詳細に事情を聴く方針を明らかにした。神奈川県警は不審点がないか、経緯を慎重に調べている。
全て同じ男性職員が当直に当たっており、一部報道では死亡した3人は同じ場所に落下していたという。遺書は見つかっておらず、3人の中には認知症の人もいた。施設は全て個室で、ベランダの手すりの高さは約120センチだったが、介護レベルから、手すりを自分で越えるのは難しいとの見方も出ている。