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シカの死骸と大量の骨が岐阜県養老郡養老町の山中の河原に放置されていたことが、3日までに分かった。角がひもで縛られており、何者かが捕獲後に不法に投棄した可能性がある。県警は廃棄物処理法違反などの疑いで捜査、県も調査に乗り出した。
現場は同町柏尾の柏尾谷で、林道脇の崖を約20メートル下りた所。1日時点で、ひもで縛られた死骸1頭が横たわっていた。周囲には、シカとみられる角の付いた頭の骨やあばら骨など白骨化した骨が大量に散乱していた。養老署と町は3日、現場で状況を確認した。
町によると、シカを狩猟または捕獲した場合、死骸は焼却施設に持ち込むか、穴を掘るなどして埋めなければならない。町には焼却施設がなく、県自然環境保全課は「処分に困って捨てられた可能性がある」とみている。
シカの捕獲は、狩猟と、農作物の被害を防ぐ有害駆除、個体数調整に限り認められている。狩猟期間は11月中旬〜3月中旬と決められており、死骸の腐敗状況からみて狩猟の期間外に捕獲されたとみられる。有害駆除は市町村が許可すれば1年中、実施できる。同町では個体調整は今年に入ってからは行われていない。
県内では近年、シカが激増し、特に郡上市や西濃地域で生息密度が高いとされる。森林被害を及ぼすことから捕獲数は毎年増え、昨年は10年前の10倍以上となる1万7000頭を超えた。養老町では昨年の捕獲数は前年比30%増の555頭だった。
鳥獣の被害対策に詳しい岐阜大学応用生物科学部の森部絢嗣特任助教は「狩猟後に放置する例はあるが、大量放置は聞いたことがない」と話している。