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大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)が、生徒側から必要以上の「教材費」などを徴収し、余剰金を隠し口座にプールしていたことが24日、府などへの取材で分かった。少なくとも1億円以上が不正流用され、同校幹部らの交際費などに充てられていたという。府は「悪質な裏金」と判断。今月末に支給予定だった平成26年度の私学補助金(25年度は年約5億円)を大幅に減額する方針を決めた。
府によると、同校は毎年度初めに教材費を「概算額」として保護者から多めに徴収。文部科学省令は、学校運営に関する全取引を学校法人の会計で処理するよう定めているが、同校は余剰金を運営母体の学校法人大阪産業大学の会計には入れず、複数の隠し口座で管理していた。
口座からは定期的に金が引き出され、幹部らが交際費として飲食代に充てていたほか、贈答用などとして高級ブランド品も購入していたという。
口座の取引履歴から、少なくとも10年前から裏金が常態化していたとみられる。
同校では昨年10月、予備校が実施する模試の受験料に加え、「事務手数料」の名目で1人あたり数百円を生徒側から徴収し、校長名義の口座で管理していたことが発覚。府の指示を受け、学校法人が弁護士らによる第三者委員会を立ち上げ調査していた過程で、裏金が明らかになった。
学校法人は25日に記者会見を開き、第三者委の調査結果を公表するとし、「現時点では詳しいことはいえない」としている。
大阪桐蔭は中高一貫の私立校で生徒数は計3163人。高校の硬式野球部は24年に春夏の甲子園で優勝するなど強豪として知られ、現在開催中の選抜大会にも出場中。
昨年度は東京大や京都大、大阪大などの国公立大に浪人も含め、300人近くが合格したとして進学実績も誇っている。