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国史跡の和歌山城(和歌山市)石段に自分の名前などを彫りつけたとして、和歌山県警和歌山西署は25日、文化財保護法違反容疑で和歌山市園部の運送業手伝い、中筋洋平容疑者(38)を逮捕した。「間違いない」と容疑を認めているという。
落書きは、天守閣北側の裏坂入り口付近の「雁木(がんぎ)」と呼ばれる江戸時代に積まれた砂岩製の石段にあった。幅約36センチの範囲に、「中筋洋平」の文字やハートマーク、女性の名前のような2文字が刃物のようなもので刻まれていた。
逮捕容疑は、6月上旬ごろ、石段に自分の名前などを彫って史跡の現状を変更したとしている。
6月20日に和歌山市から被害届が出され、同署が彫られていた名前などをもとに捜査を進め、中筋容疑者が浮上した。落書きのある部分は、木の根が石段を登る人の姿に見えることから、数年前のテレビ番組で紹介され、話題になった。