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海水浴場でウニを見つけたら…。陸上自衛隊北部方面後方支援隊(北海道恵庭市)の自衛官らが昨夏、泊(とまり)村の海岸でウニを密漁したとして摘発され、5月下旬に懲戒処分を受けた。警戒中の小樽海上保安部職員に見つかったもので、実に90個。泊のウニはおいしいことで知られるが、その魅力に自衛官は心を抑えきれなかったのだろうか。
密漁の疑いで小樽海上保安本部に摘発されのは、同支援隊の2等陸曹(38)と、22歳と32歳の3等陸曹の3人で罰金5万円から10万円の略式命令を受けた。
3人は昨年8月24日午後2時ごろ、仲間の隊員5人で、泊村の海岸に海水浴に出掛け、このうち3人が海の入った。潜っていた3人はウニを見つけると、そのまま手に採った。2等陸曹は3個、3等陸曹の2人は90個のウニを集めた。
ちょうどその頃、密漁の警戒に当たっていた海保職員が見つけた。「夏場は密漁の集中取り締まりに当たっている」(同本部職員)というタイミングに加え、当時、北海道電力泊発電所の原発運転再開をめぐり、注目されていたことも、重なったようだ。
職務質問に3人はウニを採ったことを認めたため、漁業法違反で検挙された。調べに対し「自分たちで食べるつもりだった」と説明したが、90個という多さに、疑念を持った職員がさらに追及。「残ったら海に戻すつもりだった」と答えたという。
泊村は漁業が基幹産業であり、なかでもウニは重要だ。泊村漁協の担当者によると、「昔に比べて密漁は少なくなっている。それでも年間1、2件はあるかなあ。ウニはお金をかけて放流しているので、密漁は本当に困るよ」と話す。
この辺りで採れるウニはキタムラサキウニ。とげが長いもので、素人が採るには難しいのだとか。漁協関係者も「90個というから、相当時間がかかっただろう」と話す。
陸自は、ウニを3個取った隊員については停職5日、90個を採った隊員2人については停職6日の懲戒処分とした。
停職の日数が異なった理由について、陸自側に「密漁したウニの個数が違うからか」とたずねた。すると、「コメントは控えさせてもらいたい」と返事をするにとどめた。違いは分からなかった。
密漁した隊員3人は「部隊や同僚に迷惑をかけた。反省している」と話している。