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大阪市西成区の准看護師、岡田里香さん(29)の死体遺棄事件は27日、幼なじみの日系ブラジル人の女が中国・上海で出頭し、状況が急展開した。遺体を宅配便で搬出し、岡田さん名義のパスポートやクレジットカードを次々と不正取得−。関与が疑われる犯行はいずれも大胆で、手際の良さが目を引く。2人の間に何があったのか。
女の身柄確保は、府警の捜査幹部にとっても突然の出来事だった。出頭の経緯、中国公安当局による拘束の有無について「確認が取れていない」「分からない」と繰り返した。
日系ブラジル人の女は、岡田さんの小中学校時代の元同級生。2月1日、大阪市内の居酒屋で久しぶりに食事をしていた。
「今日は夕方から小学校の同級生と会うよー。10年ぶりくらいかな」
岡田さんはインターネットの交流サイト、フェイスブックにこうつづった。この日を境に岡田さんと元同級生の付き合いが再開したと捜査関係者はみる。
そして3月20日の前後。岡田さんは別の交流サイトに異様な書き込みを残していた。「怒りで体が震えることがあった。声も出ないくらい怒っている」
岡田さんは翌21日に出勤したのを最後に、行方不明になった。
「粘土のフィギュアを送りたいんですが」。捜査関係者によると、同23日、宅配業者のコールセンターに女の声で電話があった。
翌日、岡田さん宅を訪れた従業員が目にしたのは、段ボールに包まれた長さ約2メートルの荷物。送り主は岡田さんだったが、連絡先として記された携帯電話番号は元同級生のものだった。
中身は岡田さんの遺体。同25日に元同級生が住んでいた八王子市のマンションに配送され、4月下旬に近くのトランクルームに遺棄された。遺体の運搬に善意の第三者(宅配便)を利用する大胆な手口だった。
一方、元同級生は岡田さんになりすまして3月下旬にパスポートを申請、4月上旬に交付を受けたとみられる。その後、岡田さん名義のクレジットカードも複数枚発行されていた。
元同級生が羽田空港から上海に向かったのは5月3日。カードは上海で使われた履歴もあり、府警は元同級生が不正入手した可能性が高いとみている。府警は岡田さん死亡の経緯や遺棄についても元同級生がカギを握るとみており、身柄の引き渡しを受け次第、全容解明を進めたい考えだ。