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大阪府岬町で平成20年2月、生後5カ月の長男を虐待し殺害したとして、殺人罪に問われた父親の元病院事務員、大道正也被告(36)の控訴審判決公判が30日、大阪高裁で開かれた。横田信之裁判長は「長男が死亡直前に暴行を受けたとは言い切れない」として、求刑通り懲役15年とした1審大阪地裁判決を破棄、逆転無罪を言い渡した。
横田裁判長は判決理由で、1審判決が有罪の主要な根拠とした「長男が死亡直前、頭部に強い衝撃を与えられ、死亡した可能性がある」との法医学者の鑑定結果に合理的な疑いがあると指摘。他の医師らの証言などから、長男が死亡する半日以上前に暴行を受けた可能性もあると判断した。
大道元事務員は20年2月16日夜、岬町淡輪の自宅で、長男の頭部に強い暴行を加え、殺害したとして起訴されていた。
検察側は当初、殺害方法を「頭部を強く押し圧迫」、死因を「脳ヘルニア」としていたが、21年11月に死因を「脳損傷」、24年1月には殺害方法を「何らかの方法で頭に衝撃を加え」に訴因を変更。弁護側は「暴行していない」と無罪を主張したが、24年11月の1審判決は変更内容を採用し、有罪と認定した。