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韓国南西部の珍島沖合で旅客船が沈没した事故は17日、発生から2日目を迎え、海洋警察が男性船長への捜査を開始した。操船の過失に加え、救助を放棄して真っ先に逃げ出した疑いがある。救助活動も難航しており、乗客の家族らの怒りは頂点に達し、朴槿恵大統領に罵声を浴びせる騒動も発生した。この日までに死者は20人、276人が行方不明者になっている。
船内に依然として多くの乗客が取り残されているとみられる「セウォル号」。事故から一夜明け、捜査対象となったのは乗客の命を預かる立場にあった男性船長だった。
海洋警察は操船に過失があった可能性があるとして、業務上過失致死傷容疑で取り調べを開始。救助を指示せず真っ先に逃げ出して救助されたとの目撃情報もあり、船員法違反容疑での捜査も始めている。さらに事故は針路変更の際に何らかの理由で急旋回したことが原因になった可能性があるとみている。警察署内でフードパーカで顔を覆い隠した船長は「乗客や被害者、家族に申し訳ない」と謝罪した。
韓国紙「東亜日報」は、救助後の病院で船長が取材に対し「乗務員なので何も知らない」と身分を偽り「暗礁に衝突したのではない。突然沈んだ」と語ったと報道。海水でぬれた紙幣を病室で乾かしていたとも伝えた。
事故当時、船内には「動かないように」とのアナウンスが流れたが、船長は船員に対しては退避を指示したとの証言も。乗員は約30人のうち20人が救助されたが、325人いた高校生は75人しか救助されていない。
船長に対する疑義が強まる一方、救助活動は難航している。海洋警察は16日夜から徹夜で捜索。海軍などは船舶約170隻、潜水士約550人を配備したが、新たに救助された人はいない。現場の潮流が速く、海軍特殊部隊も船内突入に失敗した。
救助を待つ家族らの怒りと不信感は頂点に。珍島の港では警察当局に怒号を浴びせた。体育館で見舞いの言葉を掛けた朴大統領に「こんなところにいないで早く対策でも立てろ」と罵声を浴びせる騒ぎもあった。
そんな中、沈没の直前に高校生らが家族や友人に送った携帯電話のショートメールの存在が明らかに。ある男子生徒は「もう言えないかもしれないので送っておくよ。愛してる」と母親に送信していた。当局は船内に空気が残る「エアポケット」と呼ばれる空間で、不明者が生存していることに望みを懸けている。