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卒業シーズンを迎え、大学がキャンパスの放置自転車に苦慮している。巣立つ学生らが残していく台数が膨大だからだ。そのままにしておけば新入生の駐輪に支障がでる。登録制を導入したり有料化に踏み切ったりと、各大学とも対策に躍起だ。
「授業に遅れるほど駐輪に苦労することもある」。同志社大政策学部2年の坪倉かほるさん(20)はこう話す。同志社大は今春、京都市上京区の今出川校地で、バイク通学の禁止に乗り出す。260台のバイク置き場を375台の自転車置き場に振り向けるためだ。
昨年4月、同志社大では、文系学部の1、2年生が京田辺キャンパス(京都府京田辺市)から今出川に移り、今出川の学生が約7千人増えた。大学側は1500台分の置き場が必要になるとみて、まず職員用の駐車場を学生用に転用した。
それでも最大1千台分が不足。このため老朽化で取り壊した中心部の建物の跡地を約450台分の自転車置き場に整備するなどした。
「通告 本車の所有者の方へ」。昨年6月、京都大は京都市左京区の吉田キャンパスで、長期間放置したままの自転車の持ち帰りを求める札をつけた。その数は約1万1千台。引き取り手がないものはやむを得ず一斉に処分した。だがその後も次から次へと放置自転車が増えた。吉田キャンパスでは毎年、約2千台の放置車両が処分され、大半が卒業生のものという。「有効な手立てはないのか……」。構内の自転車を管理する職員は憂鬱(ゆううつ)そうだ。