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遊泳中に溺れたり流されたりした人のうち、飲酒していた人が死亡・行方不明となる割合は、飲んでいない人のほぼ倍に達することが、海上保安庁のまとめで明らかになった。沖縄県の海水浴場では既に海開きが始まっており、今後、海のレジャーが活発化する夏に向け、海保は巡回指導に力を入れる。
海保によると、2013年に海で遊泳中に溺れたり、岸に戻れなくなったりして救助を求めた人は284人で、前年より15人減少。うち死者・行方不明者は106人と7人増えた。
遭難者のうち飲酒者の数を初めて調査したところ、45人が酒を飲んで遊泳していたことが判明。うち死亡・不明となった人は62%の28人に上り、飲んでいなかった人の死亡・不明率(33%)の倍近くだった。
日本水泳・水中運動学会の仙石泰雄・筑波大体育系助教によると、酒を飲んだ場合、アルコールが脳に作用して判断力や俊敏性を鈍らせるといい、「水深が深くなったりしてとっさに動こうとしても、正しく反応できなくなる恐れがある」と分析した。
海保の担当者は、13年以前は統計データがなく詳しい実態は不明としたが、「現場職員の印象では、飲酒による事故は増加傾向にある」と指摘。今後、海水浴場などを巡回して、酒を飲んだら泳がないよう指導するなど、事故防止を呼び掛ける方針だ。