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エイズウイルス(HIV)に感染した献血者の血液が、日本赤十字社の検査をすり抜けて患者2人に輸血されていたことが26日、分かった。厚生労働省が輸血された人の感染の有無を調査している。検査をすり抜けて輸血されたのは2003年以来。
輸血用製剤はウイルスを加熱殺菌できないため、HIVなどの感染防止には検査でのチェックが必要となる。日赤は03年の検査すり抜け事例を受け、04年以降、血液の一括検査をそれまでの50人分から20人分にして精度を高めていたが、防げなかった。今後、個別検査を検討する。
日赤の検査で、11月に献血した男性のHIV感染が判明した。男性は今年初めにも献血していたため保管検体を調べたところ、HIV遺伝子が検出され、この血液が医療機関で2人に輸血されたことが分かった。当時は感染して間もない時期だったため、ウイルスなどが微量で、検査をすり抜けたとみられる。
男性は、献血前に感染リスクを調べるために行っている最近6カ月以内の性的行動に関する質問に、事実と異なる回答をしていた。正しく書いていれば献血は認められず、検査目的で献血を利用した疑いがある。
厚生労働省は、HIVに感染しても1カ月以上経過しないと検査をしても分からないことがあるため、感染の疑いのある人は献血せず、献血後に感染が判明した場合は日赤へ連絡するよう呼び掛けている。感染の有無は各地の保健所で無料、匿名で調べられる。