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NHKの放送番組で外国語が乱用され、内容を理解できずに精神的苦痛を受けたとして「日本語を大切にする会」の世話人・高橋鵬二さん(71)=岐阜県可児市=が26日までに、NHKに141万円の慰謝料を求める訴えを名古屋地裁に起こした。提訴は25日付。
訴状によると、NHKでは報道、娯楽番組を問わず「リスク」「システム」「トラブル」「ケア」などの外国語が多用されており、番組名にも「BSコンシェルジュ」「スタジオパークからこんにちは」「ほっとイブニング」「Sportsプラス」「Shibuya Deep A」などと用いられていると指摘。日本語で容易に表現できる場合でも使われているとし、NHKが日本語を軽視するような姿勢に強い疑問があるとしている。
現在「日本語を大切にする会」を実質、1人で運営する高橋さんは取材に「質問状を提出したのに回答がなかったので、訴訟に踏み切った。NHKだけの問題ではないが、公共放送は特に影響力が強い。年配者にも分かるような放送にしてほしい」と話した。高橋さんの代理人・宮田陸奥男弁護士は「彼の訴えの根底には日本文化の軽視と急速な欧米化への憂慮がある。今回は裁判は勝ち負けではなく、問題提起の意味合いが強い」と説明。「ニュースや、解説でも多用されているのもどうか。(提訴に)批判があるのも承知している」とも述べた。
請求額は、地裁で扱える額が140万円を超える額と民事訴訟法で規定されていることに基づき決めたという。NHKは「訴状の内容を確認していないのでコメントを差し控える」としている。