３０歳男、所持金２円で女子高生と逃避行｜気になるニュース

横浜から神戸への“逃避行”をした男女が、資金が枯渇した末に自転車を盗んだとして、兵庫県警灘署が窃盗容疑で住所不定、無職の三島雅典容疑者（３０）と横浜市の高校２年の女子生徒（１６）を逮捕していたことが２２日、分かった。

　逮捕容疑は１４日午後３時頃、兵庫県西宮市のＪＲ西宮駅北側の路上で、自転車２台を盗んだ疑い。２人は大阪など４日間、放浪。逮捕時の所持金はわずか２円だった。

　灘署によると、５月上旬、横浜市内で似顔絵を路上販売していた三島容疑者に、女子生徒が声を掛けたことで知り合い、恋愛関係に発展。兵庫県出身で“ホームレス状態”だった三島容疑者が、神戸にいる友人に金を借りに行くことを話すと、女子生徒は「一緒にいたい」と懇願。６月１０日、２人で大阪行きの夜行バスに乗り込んだという。

　大阪到着後、２人は通天閣見物など市内を散策したが、所持金が２円しかなく、見知らぬ人にパンをめぐんでもらったり、公園のベンチに野宿して過ごした。１４日に徒歩で神戸に向かったが、途中で疲れ果て、路上に止めてあった自転車を“拝借”した。神戸にたどり着いたが、鍵が壊れている自転車に乗っていたのを不審に思ったパトロール中の灘署員に逮捕された。

　女子生徒は昨年９月頃から無断外泊を繰り返すようになり、５月１５日に家族が行方不明者届を出していた。一方、約３年間、定職に就いていない三島容疑者は「将来は彼女と暮らしたい」などと話しているという。