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徳島県警三好署が2月、変死して署内に安置されていた男性の遺体を遺族に引き渡す際、誤って空のひつぎを渡していたことが24日、県警への取材で分かった。ひつぎはそのまま火葬され、遺骨がなかったことで発覚。遺体は別のひつぎに入れられ“やり直し”となった。
県警捜査1課によると、2月22日、三好市の路上で男性の変死体が見つかり、検視の結果、事件性はないと判断された。連絡を受けた県外在住の遺族は、三好市内での火葬を希望。通常、遺体の引き渡しは遺族と葬儀業者が警察を訪れて行われるが、今回は遺族だけが署を訪れ、署員が遺体を同市内の火葬場まで運ぶことになっていた。
同28日、予定時刻に遺族が署に到着しなかったため、別件の業務を抱えていた担当署員は、ひつぎにまだ遺体が入っていない状態で交代。一方、代わった署員は、すでに遺体がひつぎ内にあると思い込み、その後到着した遺族と火葬場へ移動。ひつぎを車に運び込む際も“軽さ”に違和感は持たなかったという。
火葬を終えたが遺骨がなかったため、葬儀業者が署に確認したところ、遺体は署内の霊安室に安置されたままだった。遺体は改めて火葬場に搬送され、同日中に荼毘(だび)に付された。県警は遺族に「空のひつぎの代金はこちらで負担させていただく。余計な時間も取らせてしまい申し訳ない」と謝罪した。
捜査1課担当者は「遺体は直前まで霊安室から出せないこともあるが、捜査員同士が忠実に引き継ぎをしておけば起こらなかったこと。お恥ずかしい限りです」と話した。