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札幌市の「岩井食品」が製造した白菜の浅漬けを原因とする腸管出血性大腸菌O(オー)157の集団食中毒は、7人が亡くなり、1996年以降で2番目に多い死者を出す事態となった。北海道や市は感染源の特定を急いでいるが、原因解明は難航している。
道と市によると、これまで同社の浅漬けを食べた128人がO157に感染し、4歳女児と80歳以上の高齢者計7人が亡くなった。最初の死亡例が報告されてから約3週間たち、重篤者の数は減っているという。
市は現時点で、製造工程での消毒作業が不十分だったとの見方を強めている。国の大量調理に関する衛生管理マニュアルでは、濃度100〜200ppmの塩素による食材の殺菌を推奨しているが、同社は問題の浅漬けを製造した際、150ppmの塩素で普段の倍の量の白菜を消毒していたことが判明。塩素濃度が薄まった可能性があるという。
市内の漬物業者や野菜の卸業者への調査で、同じ卸元の野菜を使っても、岩井食品以外で食中毒が出ていないことも分かった。
食中毒を受け、厚生労働省は全国の浅漬け製造施設を10月末までに立ち入り調査するよう自治体に指示。「全日本漬物協同組合連合会」は、塩素濃度150ppm以上への引き上げも含め、同会の衛生管理マニュアルの見直しを検討している。