岐阜県関市の市立小学校の卒業文集で「透明人間になったら何をしたいか」との質問に対し、児童7人が「人を殺す」や「強盗する」などと不適切な内容の回答を寄せていたことが27日、学校への取材で分かった。チェックを怠り、そのまま配布した学校側は保護者の指摘を受け、文集をあわてて回収。問題の部分を差し替えて再配布したが、児童の間には不適切な“思い出”が残ってしまった。
学校側によると、卒業文集は文集委員を務める児童が中心となって作成した。個人のプロフィルや6年間の思い出を振り返るほか、質問コーナーとして文集委員が質問を用意した。
質問は「もしどこへでも行けたら」「もし無人島に行ったら」「もし1億円が当たったら」「もし明日地球が滅亡するなら」「もしドラえもんがいたら」「もし透明人間になったら」の6つの“もし―”。これに対し、児童一人一人が自由に答える形式を取っている。人を傷つけたり、悲しませるようなことは書かないよう事前に注意したうえで書かせたが、「芸能人に会いに行く」などの答えが多い中、「人を殺す」「強盗する」などの回答があった。担任が内容の最終確認を怠り、そのまま製本してしまったという。
今月16日に児童や担任教諭に80冊を配布。その後、19日になって保護者や関係者から指摘を受けた。学校は21日に文集を回収。児童7人には担任が「文集は一生残るものだから、よく考えてもう一度答えるように」と指導。その上で元の回答部分に上からシールを貼り、「有名人に会う」など別の答えに差し替えてその日のうちに再配布した。
7人は反省している様子といい、学校は「みんな普段はおとなしくて素直な生徒」と説明。「決して本心ではなく、悪気なく、おもしろ半分で質問に答えてしまったようだ。こちらのチェックが徹底しておらず、児童や保護者にご迷惑をかけて申し訳ない。心に残る良い思い出を作るためにも、今後は作品にしっかり目を通していきたい」と陳謝した。
◆卒業文集をめぐる過去の不適切トラブル
▼ゴキブリ並み 2006年、愛知県豊明市の中学校で、生徒同士のランキング投票に「ゴキブリ並みの人」「ストーカーになりそうな人」など十数項目。
▼橋の下で暮らしそうな人 08年、山梨県甲斐市の中学校で、「将来橋の下で暮らしそうな人」「総理官邸に放火しそうな人」「将来ハゲそうな人」などの項目で生徒をランキングし掲載。
▼教師も不適切 05年、兵庫県南あわじ市の小学校(現在は閉校)の男性教諭が卒業生11人に配布した文集、記念DVDで「国賊に踊らされるな」「不妊女性5人のうち4人は性病患者」などと記述、発言した。
まぁ、透明人間になってやる事なんて、この年齢なら大概ろくでもない行為が出てくるのは予想できるでしょうに。
それなのに、チェックを怠るとか・・・。
そもそも出題する意味が分からないですね。
何と書いたらOKなのだろうか。
他の差し障りない問題とかあったろうに、何故透明人間・・・。