兵庫県たつの市の路上で、保育園の男児(6)と中学3年生の女子生徒(15)が相次いで軽トラックの男に連れ去られる事件があり、兵庫県警は22日、明石市二見町の派遣社員・藤原誠容疑者(32)を未成年者略取容疑で逮捕した。連れ去りの現場を偶然目撃した2人のおばが男児の母とともに執念の追跡劇を展開し、無事に救出した。
母の執念が子どもたちの危機を救った。たつの署によると、藤原容疑者は18日午後5時30分ごろ、2人の子どもが路上を歩いていたところを、「たばこを買うところを教えて」と男児に声をかけた。男児は嫌がって抵抗したが、無理やり抱え込んで軽トラックに乗せた。
男児と一緒にいた、いとこの女子生徒が自転車で必死に追いかけると、軽トラックは約170メートル走行し、たばこ店の前で停止。藤原容疑者は今度は「コンビニがある場所を教えてくれ。車に乗らんとしばくぞ」と脅し、さらに女子生徒も車に乗せた。
「不幸中の幸い」というべきか、不審な車が子どもたちを乗せて走り去るところを目撃していたのが、2人のおばだった。偶然だったとはいえ、すぐに男児の母に連絡。さらにおばは、連れ去られた女子生徒の携帯電話に連絡。女子生徒は「男に連れ去られて今はコンビニにいる」とSOSを出した。
男児の母とおばは車でコンビニエンスストアに向かうと、対向車線を走る軽トラックを発見。Uターンして約1キロ追跡し、何度もクラクションを鳴らすと、藤原容疑者はついに観念。車を止めて素直に2人を解放した。連れ去りから45分後の救出劇となったが、藤原容疑者は「ごめんなさい」と言い残し、その場から逃げ去ったという。
その後、車のナンバーやコンビニエンスストアの防犯カメラの映像などから、たつの署は身元を割り出した。藤原容疑者は容疑を認めており、動機などについても調べを進めている。
これは凄い行動力ですね。
子供を虐待する様な母がいる中で、こういう話は母の愛を感じさせますね。
警察にすぐ通報しなかったのは、思いつく余裕がなかったのか、頼れないと思ったのか・・・。
でも、一歩間違えたら母親たちも危なかった可能性はあるだけに、結果として無事解決したって感じですね。
一体男はこんな事をして何をしたかったのか・・・。