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42年前に謎の失踪をとげた英国のルーカン伯爵に対し、ロンドン高等法院が3日に認定死亡を言い渡した。これにより、息子のジョージ・ビンガムさんは伯爵の位を継ぐことができるようになった。
高等法院は1999年にも死亡を認定していたが、当時の法律では伯爵位の継承が認められていなかった。
ギャンブラーとして鳴らしたルーカン伯爵は1974年、ロンドン中心部の邸宅で息子の乳母だったサンドラ・リベットさんを撲殺した疑いがかけられ、その後行方が分からなくなっていた。伯爵の車は、英南部ニューヘイブンのイギリス海峡沿いで見つかっている。
伯爵の目撃証言は世界中から寄せられた。中には、石を抱いてイギリス海峡に沈んだという説や、拳銃自殺したのち、友人が運営していた動物園のトラのえさにされたというものまであったが、発見には至らなかった。
生きていれば81歳になっているはずの父親に対し、新しい「ルーカン伯爵」となったビンガムさんは「当時私は8歳だったが、父はあののちに残念ながら亡くなったのだと思う。有罪、無罪にかかわらずあの状況では、自分の人生は終わったと思ったはずだ。裁判やマスコミの報道に翻弄(ほんろう)され、父は私生活も経歴も、子供を取り戻すチャンスも台無しにされた。それが彼の人生を終わらせたとしてもおかしくはない」と語った。
一方、殺されたリベットさんの息子のニール・ベリマンさんは、ビンガムさんには何ら悪感情は抱いていないとしつつ「あの夜に起きた事実から逃れるすべはない。ルーカン伯爵には何か後ろ暗いところがあるはずだ」と話した。