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金沢市神宮寺2丁目の温浴施設「湯けむり屋敷和おんの湯」に迷い込み、番頭インコとして活躍するセキセイインコ「ぴーちゃん」の飼い主が見つかり、4年ぶりに再会した。「ぴーちゃん」を紹介した10日付本紙朝刊を読んだ加賀市内の夫婦が11日に温浴施設を訪れ、残っていた動画や写真などで自宅から逃げ出したインコと確認したが、夫婦は「このままかわいがられる方が幸せ」と引き続き温浴施設に世話を託すことにした。
飼い主と名乗り出たのは、加賀市山代温泉大和町の金栄信幸さん(71)、佳子さん(71)夫婦。金栄さん夫婦は2006(平成18)年、能美市の手取フィッシュランドでセキセイインコを購入し、「ぴーちゃん」と名付け、かわいがっていた。
4年前、信幸さんが自宅の勝手口で清掃のためケージを開けた一瞬の隙を突いてぴーちゃんが逃げ出し、家族総出で自宅周辺を探しても見つからなかった。
今月10日朝、本紙朝刊を読んだ信幸さんは、温浴施設の番頭インコの羽や目の色が、自宅から逃げ出したぴーちゃんと同じことから、気持ちの整理を付けるためにも会いに行くことにした。
温浴施設を訪れた金栄さん夫婦は、番台の上のインコが見せるしぐさや鳴き声で、「間違いなくぴーちゃんだ」と確信した。信幸さんが声を掛けると、ぴーちゃんは喜んで近くまで寄ってきたという。
しかし、ぴーちゃんが温浴施設に迷い込んだのは3年前で、金栄さん方を逃げ出してから1年間はどこにいたのか分からない。佳子さんは「とにかく生きていてくれてうれしい」と喜んだ。
金栄さん夫婦は、和おんの湯の塩村美樹専務と相談し、「ぴーちゃん」を温浴施設に託すことにした。信幸さんは「家に連れて帰ることも考えたが、ぴーちゃんは話し好きだから、このまま温かい人たちに愛されて過ごしてほしい」と話した。金栄さん夫婦は今後、ぴーちゃんをかわいがっていた孫2人を連れて温浴施設を訪ねることにしている。