タイトル通りの自分が気になったニュースを紹介しています。
図書館や書店で「アンネの日記」などユダヤ人迫害の関連書籍が相次いで破られた事件で、被害に遭った東京都豊島区の大型書店に不法に侵入したとして建造物侵入容疑で逮捕された30代の無職男が、図書館で本を破いたことをほのめかす供述をしていることが13日、捜査関係者への取材で分かった。
男は取り調べの際に不可解なことを話したり、言動に不安定な面が見られたりするという。図書館で破られた本から男の指紋は検出されておらず、警視庁杉並署捜査本部は事実関係とともに、男の責任能力の有無を含めて一連の事件との関連を慎重に調べている。
捜査関係者によると、男は2月19日と同22日の2度、豊島区南池袋の「ジュンク堂書店池袋本店」にビラを貼り付ける目的で侵入したとして、今月7日に建造物侵入容疑で逮捕された。売り場には、「アシスタントとゴーストライターは違います」などと意味不明の内容が手書きされたビラが数枚貼られていたという。
この書店では2月21日に、売り場にあったアンネの日記2冊がそれぞれ数十ページにわたって破られているのが見つかった。1月中旬にも破れた本が店内で数冊発見されており、捜査本部が店内の防犯カメラを解析したところ、この男が売り場をうろついたり、無断でビラを貼り付けたりする姿が写っていた。
男は調べに対し、ビラを貼ったことを認め、図書館で本が破られた事件についても関与をほのめかしているという。ただ、この書店で破られた本は図書館の被害と破り方が異なっており、破り取られたページなどの証拠品も男の家から見つかっていないことから、捜査本部は慎重に供述の裏付けを進めている。