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東京・練馬の小学校前で下校中の小学1年生3人が男に切られて、負傷した事件。刃物を振り回す男にひるまず、手にした横断旗で立ち向かった学童誘導員広戸勇さん(71)の奮戦で、最悪の事態は避けられた。事件から一夜明けた29日、広戸さんが取材に応じ「とにかく子供を守るのは自分しかいないと必死だった」と振り返った。
広戸さんはシルバー人材センターから派遣され、週2回ほど通学路の安全指導を担当。この日も校門から1年生の集団下校に付き添っていた。児童たちは「初めてのプール」の話を楽しそうにしていたという。
信号が変わり、児童が横断歩道を渡り始めてすぐに「キャー」という悲鳴が響いた。恐怖で座り込んで動けない児童が数人おり、広戸さんは血を流す男児と男の間に立ちふさがり、長さ約1メートルの木製の横断旗をひたすら振り回した。
「恐怖心はあったが、血を見て『この野郎』という言葉が先に出た。とにかく必死で男の顔も覚えていない」と話す。
広戸さんの抵抗もあり、男は逃走。広戸さんは「痛い痛い」と泣く男児を励まし、ハンカチで傷口を押さえ続けたという。